灰になるまで…

明月窯では、赤松の薪を使って還元焼成をします。窯は電気の窯なので、温度管理はプロコンでしますが、900℃を超えてから1,250℃くらいまで、薪をくべて火と煙を送り込んで窯焚きを終了します。

薪割り

薪をくべる時間は約5時間ですが、赤松は一般的なブナ科の薪と違って、空気と油を多く含んでパッと燃えるかわり、煙が多く焼いた後の灰もかなり少ないという特徴があります。

この灰は何年分もためておき、アク抜きをしてから釉薬の原料として使います。まったく無駄がありません。

赤松の薪は、もう1つ大事な使い道があります。

赤松のヘラ

このように、薪を選んでロクロの削り仕上げをするためのヘラを作ります。鉄製のカンナを使うよりも、ずっと柔らかな表情がでます。

赤松と焼きものは、切っても切れない縁があります。

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